長崎県の平均電気代はいくら？節約方法とおすすめ新電力会社

家族の人数や電気の使用量はもちろんのこと、住んでいるエリアによっても電気代に差があります。自分の住んでいるエリアの電気代は高いのか、それとも安いのか、気になる人も多いはずです。

長崎県に住んでいる、またはこれから住む予定の人は、この記事を参考に電気代を節約する方法を押さえていきましょう。

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監修者 江田 健二 RAUL株式会社 代表取締役社長 一般社団法人エネルギー情報センター理事 環境省地域再省蓄エネサービスイノベーション促進委員会委員

環境・エネルギー分野のビジネス推進や企業の社会貢献活動支援をしているRAUL株式会社 代表取締役社長。複数の社団法人で理事を務める他、環境省 地域再省蓄エネサービスイノベーション促進委員会の委員のひとりでもある。 著書に ・『電気・ガスはどこから来るのか？エネルギー供給のしくみをさぐろう』 ・『かんたん解説!! 1時間でわかる 電力自由化 入門』 などがある。

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長崎県の電気代の平均はどのくらい？地域事情も解説

長崎県の平均電気代

電気代を節約するにあたり、全国の平均電気代は気になるところです。まずは、各地方の電気代を確認していきましょう。

長崎県のある九州地方の平均電気代は8,649円となっており、全国平均より安い水準です。

九州の中で長崎市の電気代は、県庁所在地中で福岡市・宮崎市・北九州市に次いで低いという結果となっています。

出典：2023年家計調査

長崎県はどんなエリア？

九州の北西部にある長崎県は、対馬海流の影響で基本的に温暖で寒暖差の少ないエリアです。梅雨から夏にかけての時期は雨も多く、温暖多湿でジメジメした気候になりやすいでしょう。

夏は熱帯夜になりやすく、冬はほとんど雪は降りませんが東シナ海からふく季節風により大雪が降ることもまれにあります。

また、長崎は島が多いため、地形等の特徴のエリアごとに異なり、地域による差も大きくなっているのも特徴です。

九州電力の電気代はどのくらい？

長崎県の大手電力会社は、九州電力です。使用量やライフスタイルに合わせてプランを選択することができますが、ベーシックなのは従量電灯プランでしょう。

一般家庭向けの従量電灯プランは「従量電灯B」で、24時間いつでも電気単価は同じです。詳細は以下の通り。

従量電灯B（税込）	基本料金 30A：948.72円 40A：1,264.96円 50A：1,581.20円 60A：1,897.44円 電力量料金 ～120kWh…18.37円 120kWh～300kWh…23.97円 300kWh…25.87円 最低月額料金…１契約335.34円
支払い方法	クレジットカード決済、口座振替、振り込み
運営会社	九州電力株式会社

出典：九州電力

上記以外にも、ファミリー向けプランやオール電化向けプラン、ビジネスプラン、赤ちゃんプラン、IJUターン応援プランといったプランが選択できます。

長崎県で電気代を節約する4つのポイント

電力会社を見直す

九州地方は九州電力というように元々そのエリアの大手電力会社が独占供給していた電力ですが、価格競争が起きず電気代が高いという状況を脱するべく、電力の自由化が開始されました。

電力の自由化により、現在消費者が自由に電力会社を選べるようになっています。電気代を節約したいなら、新電力会社への乗り換えもひとつの方法です。

電気以外の特典がある、ポイントが貯まりやすいなど、ニーズに合った電力会社に変えると、電気代が安くなることに加えプラスアルファのメリットがある可能性もあるでしょう。

契約中のプランを見直す

現在契約中のプランを見直すだけでも、電気代を節約できることもあります。「節電も意識しているしとくにたくさん使っているつもりもないのに電気代が高い…」と感じているなら、プランが使い方に適していない可能性もあるでしょう。

例えば日中は家にほとんどおらず夜間の電力量が多いなら、夜間の電気代がお得なプランがいいかもしれません。電気と併せてスマホ料金や光通信、ガス代と一緒にするとお得になる可能性もあります。

節電を意識する

これまで何も気にせず電気を使ってきたという人は、節電を意識した生活に切り替えるのもいいでしょう。ひとつひとつの効果は小さくても、積み重ねると大きな節約につながります。

家にある家電のうち、電気代の大半を占めるのは以下のものです。

これらの使い方を見直すだけでも、節電できる可能性があるでしょう。家電には電源がオフの状態でもすぐに稼働できるよう待機電力が消費されています。

そのほかにも、炊飯器は4位時間以上保温しない、洗濯機は容量の８割程度を守りつつまとめて洗うなど、家電ごとの節電のポイントを意識してみることをおすすめします。

出典：キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

古い家電を買い替える

家電は年々進化しており、新しい家電ほど消費電力を抑えられる傾向にあります。

10年以上前に購入した家電を使っているなら、思い切って買い替えると電気代が安くなる可能性大です。

もちろんすべての家電を買い替えるのは難しいですが、買い替えのときには省エネを配慮している家電を選ぶのもいいでしょう。

出典：機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

長崎県で電気代を節約するなら新電力会社への乗り換えもおすすめ

長崎県で電気代を節約した場合、新電力会社への乗り換えもおすすめです。ここでは、新電力会社のメリットとデメリットについて解説します。

新電力会社のメリットは？

新電力会社のメリット1：電気代が安くなる

新電力会社の乗り換える最大のメリットは、割安な価格です。大手電力会社は、国の規制により価格が決められていますが、新電力会社は自由に価格を設定できます。

また、新電力会社は、再生可能エネルギーを活用した電力を提供することが多く、環境に配慮したライフスタイルを送ることも可能です。

新電力会社のメリット2：セット割やポイント還元などが受けられる

新電力会社によっては、インターネットや携帯電話、ガス、水道などの他のサービスとセットで契約できる「セット割」を提供しています。

また、ポイント還元を行っている会社もあるため、上手く活用すれば、これまでよりもお得に利用できることでしょう。

新電力会社のメリット3：簡単に契約できる

簡単に契約できる点も、新電力会社のメリットといえます。大手電力会社の場合、契約の手続きが煩雑で、時間がかかります。

しかし、新電力会社はオンライン契約が主流であり、手続きが簡単であるため、手間がかかりません。

新電力会社のデメリットは？

新電力会社のデメリット1：倒産・撤退のリスクがある

新電力会社は比較的新しい企業が多いことから、倒産・撤退のリスクが高い場合があります。

また、新電力会社は、従来の電力会社と比べて、小規模であることが多いため、万が一問題が生じた場合に、対応が遅れる可能性があります。

新電力会社のデメリット2：建物によっては契約できない場合もある

住んでいるアパートやマンションの大家さんが電気を一括契約している場合、個人で電気契約ができない場合があります。

そのため、住んでいる建物の電力契約について、契約前に管理会社や大家さんに確認をする必要があります。

長崎県で電力会社を選ぶときのチェック項目

対象エリアに含まれているかどうか

電力会社には供給エリアが定められており、エリア外に住んでいると申込することができません。魅力的なプランを見つけていざ契約しようという段階で、エリアに含まれておらず申込できないケースもあります。

同じ県であっても一部地域が供給エリアに含まれていないこともあるので、事前に確認しておくことが大切です。

自分に合ったプランやお得な割引はあるか

一般的な電力プランは使った電力量分支払う従量電灯プランで、電気代に加えて基本料金が必要になります。この料金形態以外にも、さまざまなプランを用意している新電力会社もたくさん。

どんなにお得なプランであっても、電気の使い方やライフスタイルに適していないと、お得にならない可能性も。適しているのかどうか、きちんと確認する必要があるでしょう。

割引についても要チェック！割引適用対象かどうかを確認し、割引額も踏まえて電気代をシミュレーションしましょう。

違約金や解約金はあるか

実際に使ってみて、あまり電気代が下がらなかった…ということもあるかもしれません。そんなときに違約金や解約金があると、やめたいのにやめられない…なんてことも考えられます。

違約金や解約金がない場合、とりあえず契約してからお試しするという方法もとれるでしょう。やめる際のリスクがなければ、気軽に申込することができます。

運営会社はどこか

現在電力の自由化により多くの会社が電力事業に乗り出しましたが、燃料価格の世界的な高騰を受け撤退や倒産が増加しています。また、新規契約者の受付を停止している電力会社も増加中です。

ほとんどを火力発電でまかなう日本の電気代は、今後も上がる可能性があるでしょう。契約している電力会社が撤退することも十分に考えられます。

生活インフラである電力の供給先は、安心感も重要です。電力事業以外で売上がある大手企業など、電力事業を補えるだけの力がある会社かどうかチェックしましょう。

キャンペーンはあるか

新電力会社は契約者を増やすためにキャンペーンを行っていることもあります。代表的なキャンペーン内容は、電気代の値下げ、ポイントやギフト券がもらえるといったものです。

中にはお得度の高いキャンペーンもあるので、探してみるのもいいでしょう。

キャンペーンは条件を達成していないと受け取れないため、あらかじめ内容をきちんと確認しておく必要があります。

長崎県で新電力会社に乗り換える際の注意点

新電力会社に乗り換える際には、気をつけるべき点があります。ここでは、長崎県で新電力会社に乗り換える際の注意点について解説します。

市場連動型プランは注意が必要

市場連動型プランは、市場価格に基づいて電力料金が変動するため、料金が高騰する可能性があるためです。

また、市場連動型プランは通常の定額プランと比較して割安になる可能性がありますが、長期的に見るとリスクが高いというデメリットもあります。

料金が急激に上昇する可能性があるため、家計の予算に合わせて、プランを選択することが重要です。

定額プランがおすすめ

定額プランは、使用量に関係なく一定の料金を支払うことができるため、予算の立てやすさが魅力的です。

ただし、料金が高めに設定されている場合もあるため、複数のプランを比較することが大切です。

電気代が割高になる可能性もある

新電力会社に乗り換えたからといって、必ずしも電気代が安くなるわけではありません。

また、同じプランでも、電力会社によって料金が異なる場合があるため、複数の電力会社を比較することも重要です。

料金だけでなく、契約期間や解約金についても確認し、トータルで最もお得なプランを選択しましょう。

長崎県で電気代を見直したい人におすすめの新電力会社2選

	HTBエナジー	新日本エネルギー
基本料金（税込）	550円	30A：948.72円 40A：1,264.96円 50A：1,581.20円 60A：1,897.44円
従量料金（税込） 1kWhあたり	一律25.20円	~120kWh：18.28円 121kWh~300kWh：23.64円 301kWh~：26.07円
対応エリア	北海道/東北/東京/中部/北陸/関西/中国/四国/九州電力エリア	北海道/東北/東京/中部/北陸/関西/中国/四国/九州電力エリア
セット割	なし	なし
特徴 ※	九州電力より基本料金が40Aで714.96円安い！	各地域電力会社の 電力量料金よりも 約10%お得！
	詳細	詳細

※燃料調整費額を抜いた金額のため今後変動する可能性あり

HTBエナジー

HTBエナジーは家族構成などに合わせて選べるプランを豊富に用意しており、家族向けやオール電化家庭向けの料金プランも選択可能です。

HTBエナジーはサポート体制が充実しており、ベーシックプランならスマホ保険つきのかけつけサービスが無料で付帯。万が一のトラブルにも対応しやすいでしょう。

基本料金（税込）	一律550円
電力量料金 (税込）	一律25.20円
プラン	ベーシックプラン ママトクプラン ぜんぶでんき MUSUBIプラン 環境配慮型プラン
違約金(税込)	解約違約金：1,100円（1年未満の解約） 契約廃止手数料：2,200円
運営会社	HTBエナジー株式会社

出典：HTBエナジー公式サイト
※：一部プランを除く

新日本エネルギー

新日本エネルギーは支払方法が豊富で、電力会社では珍しいコンビニ払いにも対応しており、全国展開している新電力会社です。

さらに、公式ホームページには電力に関する情報を閲覧できるコラムが用意されているため、知識を深めてみたい方にもおすすめです。

基本料金（税込）	30A：948.72円 40A：1,264.96円 50A：1,581.20円 60A：1,897.44円
電力量料金 （税込）	〜120kWh：18.28円 121kWh〜300kWh：23.64円 301kWh〜：26.07円
プラン	新ネクストバリュープラン電灯B 新ネクストバリュープラン電灯C ネクストプラン低圧電力
違約金(税込)	9,900円
運営会社	株式会社NEXT ONE

出典：新日本エネルギー公式サイト
※：一部プランを除く

よくある質問

まとめ

今回は長崎県の電気代について紹介しました。

長崎県は全国的に見てもそう電気代が高い地域というわけではありません。しかし、全国的に見ても、年々電気代の負担は多くなっているのが現状です。少しでも電気代を節約することは、家計の助けにもなるでしょう。

自分のライフスタイルに適したプランを選ぶことが、節約を叶えるカギです。今回ご紹介したポイントを押さえつつ、乗り換え先を探してみてはいかがでしょうか。